シチズンクォーツホーマー
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シチズンクォーツホーマー

シチズンホーマーといえば1950年代から1960年代までシチズンの主力として活躍した機械式腕時計。
国鉄に制式採用された腕時計でもあり、そのムーブメントはシチズンの最高級機から最廉価モデルまで基本設計が同じと言ういわゆるシチズン方式を採用した最初のムーブメントである。
そんな国産腕時計史に名を残すホーマーはセイコーアストロンが引き起こしたクォーツショックにより腕時計のクォーツ化が一気に進み消滅。
国鉄に供給していた鉄道ホーマーはスタイルこそホーマーだが中身も系統も全く違うシチズン鉄道腕時計として生まれ変わる。
(マニアからはスタイルがあまりにホーマーすぎるので鉄道クォーツホーマーなどと呼ばれているが。ちなみにムーブメントは1970年代に発売された世界初のリチウムボタン電池採用のセブンスタークォーツの物をカスタムしてクロノメーター優秀級の精度にした物)
そのためホーマーの系譜は長らく途絶えていたが1980年代に入り突如ホーマーの名前が復活。
もはや見る影もないほど別物感満載の普通の実用クォーツになっている。
しかしコンセプトはホーマーを再現しており随所にホーマーらしさを残しているがマニアには全く相手にされない大凡作扱いの不遇の子になってしまった。
まず機械式のオリジナルに積まれたいわゆるホーマームーブメントは下から上まで採用されるシチズンの基幹ムーブメントであった。
クォーツホーマーに積まれているのはcal.2100
これは1970年代に登場し現在まで生産が続く2000系ムーブメントの一つでまさに現在のシチズン基幹ムーブメントである。
オリジナルホーマーはわりと手頃な実用機であり、ビジネスマンなども多数愛用したどこへでも付けていけるオールラウンダー。
クォーツホーマーも見ただけでわかる糞つまらない実用機デザインでどんな使い方でも対応するモデルになっている。
性能などは当時としては安価なのになかなか高かったがこのクソダサデザインと当時は中級機に位置しており微妙に高い価格設定で全く売れずあっという間に生産終了。
現在ではその数の少なさからなかなか強気の中古販売価格を誇りこのベタベタな実用機デザインのおかげでレアだけど売れないと言う悲惨な状況になっている。
ちなみに自分はフリーマーケットで2000円台で購入したがこれが普通の中古価格(8000円〜1万円前半)だったら絶対買わないw
おそらく当時のスタンダードシリーズであるシチズンクォーツにホーマーの名前を付けただけの物だろうが個人的には名機ホーマーの名を冠するのに相応しいコンセプトの時計だなと思うw

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投稿者

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コメント

  1. 伊藤1220 伊藤1220

    確かに80年代クォーツ版ホーマーは“見る影もない”のに、妙にホーマーらしさが残ってる不思議な存在ですよね。
    それでいて2000系ムーブメントっていうのも、シチズンらしい“実直さ”を感じます。

    2000円台で拾えたのは羨ましい!
    こういう“誰も見向きしないけど確かに名を継いでる時計”こそ、コレクションの面白さですよね。

  2. @伊藤1220
    この時計は評価はされないけどやたらレアの代表格ですからねw
    こう言う時計の発掘も腕時計の楽しみです^⁠_⁠^

  3. クォーツホーマー、確かにダサ可愛い実用機。
    2000系ムーブメント積んでるのも地味に熱い!

  4. @正規の時計てんがいい
    ホーマーの名前が付いている以外なんの特徴もないのが逆に特徴ですw
    そのおかげでホーマーのペットネームが光りますw

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