

ザ・シチズン
1980年代に入りシチズンは太陽光発電のエコドライブに舵を切り名実上機械式ムーブメント開発を止めそれらは子会社のミヨタが担うことになる。
1975年にミヨタが開発したcal.8200シリーズが外販向けムーブメントとして発売
たまにシチズンが出す限定の機械式は型番を変えて採用された。
しかし時代はクォーツ。
新規開発はcal.8200系を最後に途絶えマイナーチェンジで30年以上(現在も生産中)生き残り続けた。
しかし技術の継承と言うのは35年が限度と言われておりそれを過ぎると技術は消滅してしまうと言われていた。
シチズン(ミヨタ)は機械式ムーブメントのノウハウが完全になくなる寸前であったが突然ミヨタが高級高性能ムーブメントcal.9015を発表。
薄型高精度のムーブメントでその薄さはクォーツムーブメントの傑作cal.2035に匹敵した。
技術損出ギリギリで登場したミヨタ9015は外販向けムーブメントとして他のブランドなどに供給されるわけだが実は外販は副産物で翌年登場するシチズンの最高峰腕時計に搭載するために開発された。
すでに年差5秒とか言う頭がおかしい(褒め言葉w)超高精度なクォーツ腕時計ザ・シチズンを発売していたわけだが、精度はともかく無駄に手間暇がかかりこの当時だともはやロマンしかない機械式ムーブメントを搭載したザ・シチズンを発売。
それに積まれたのがシチズン新規開発のムーブメントと言う触れ込みのcal.0910
前述した通りcal.9015のシチズン版である。
基本設計は9015そのままであるが精度の追い込みをかけクロノメーター優秀級以上の精度を出した上に一部パーツの素材などを変更したシチズン最高峰ムーブメントとなった。
さて壮大な前振りはこのぐらいにして自分のザ・シチズンであるw
こいつにはcal.0910は入っておらずそのベースとなったミヨタcal.9015を搭載。
一見プロトタイプに見えるが実はたまたま家にあったザ・シチズンのケースに、たまたま家にあったcal.9015を組み合わせて作った設計はまるっきりザ・シチズンだけどムーブメントの精度と素材が違うと言う変わり種w
いわばザ・シチズンデチューンエディション
紛い物なのに紛い物じゃないよくわからない物になったw
もとの9015が良いムーブメントな上にハイクォリティなケースとほとんどザ・シチズンは愛用品の一つですw
コメント
ミヨタ8200から9015、そしてシチズン0910への流れがドラマチックにまとまってて、めちゃくちゃ勉強になりました。
「技術継承35年説」からのギリギリ復活は熱いですね。
それにしても“ザ・シチズン・デチューンエディション”って発想、唯一無二すぎて痺れました。
紛い物っぽいのに本物以上にロマンが詰まってる感じ、めちゃくちゃ共感します。
まさに愛用品にふさわしい一本ですね!
@伊藤1220
ありがとうございます^_^
中身が汎用品になったことで気兼ねなく使える物になりました
とはいえ基本的に0910と同じなのでザ・シチズンの雰囲気は楽しめますw