


世界初
2011年発売の歴史に名を残すべき名機
それがシチズンサテライトウェーブH990
世界で初めて人工衛星からの電波を受信して時刻やカレンダーを補正するいわゆるGPS腕時計である。
世界限定990本
定価336000円とクォーツ式としては超高額腕時計に分類される。
それまでの電波時計は日本においては福島と福岡と佐賀県の境にある送信所から送られる電波を受信して補正していたが地形の問題などがあると受信を失敗するなどすることも多かったが宇宙から飛んでくる電波を受信することで地形での受信よりも確実性を増すようにした。
この初代サテライトウェーブとほぼ同時期にライバルセイコーもGPS受信腕時計アストロンを開発中でどちらが先に出すかのいわばGPS戦争状態。
しかし世界初のGPS腕時計の称号はシチズンが獲得
だがセイコーも世界初を謳いGPSアストロンを市場に送り込む。
シチズンが限定だったのに対しセイコーは量産品として世界初のGPS腕時計をキャッチコピーとして発売。
子供の喧嘩か?⋯w
おかげでGPS腕時計は世界初が2つある事態へw
さてシチズンのサテライトウェーブH990だが全体の完成度は実はそれほど高くなく、世界初を狙い突貫工事感アリアリで作られた感じがする。
GPSユニットを搭載するためにやたら分厚く馬鹿でかく、重いケースと実用するには躊躇するマッスルボディ。
受信感度もお世辞にも高くはなくやはり慌てて出した感が出まくっていた。
ムーブメントの性能は悪くなく非受信時でも月差±15秒とさすが30万超えの高級クォーツだなと思える出来。
未来感溢れまくりのデザインもなかなか。
腕時計の完成度よりも歴史的な価値なのか発売から15年近い年月が流れたが中古価格がほとんど下がらず今でも20万以上で取引されている。
正直な話激しいGPS腕時計開発戦争の中、量産でしかも安定感バリバリでシチズンの僅か半年ほどで市場に投入してきたセイコーアストロンが凄いと思う。
ただ正真正銘世界初のGPS腕時計を発売したと言う歴史的価値は高い。
どちらかと言うとコレクターズアイテムかもしれないw
余談だが日本初の電波腕時計はセイコーでも、カシオでも、シチズンでもなく今はなきマルマンのグリニッジである。
1992年発売
と言っても世界初の電波腕時計を1990年に開発発売したドイツユンハンスのムーブメントに日本でデザインしたケースに入れて発売されたものなので国産初ではなかったりするw
正真正銘国産第一号はシチズン
しかも世界初の多局受信型電波腕時計である。
日本はすごいなぁw
コメント
歴史的価値で言えばサテライトウェーブ、完成度や量産安定性で言えばアストロンっていう住み分けも絶妙。マルマンのグリニッジの話もオチとして最高です
@bonbon
ありがとうございます。
完全にコレクターズアイテムですよ初代サテライトウェーブはw