腕時計との出会い
私の高級時計との出会いについて話していきます。腕時計はランニングとか、サッカー等の部活とかやっていた事もあり、学生時代はランニング系のデジタルウォッチ等使っておりました。前職は自衛隊という事で、ガーミン等のデジタルウォッチがとても使いやすく、主にそれを着けておりました。そして特段、高級腕時計に対して深い興味はなかったです。その理由としては、とてもお金がかかるものだなっていう印象が強かったからです。
例えば、フィギュアや切手とか色んな収集癖がある人がいると思うのですが、その中でも腕時計を趣味にしてしまうと、破滅するかもしれないと思っておりました。最初はネガティブな印象もありましたが、今ではすっかりはまってしまっています。そのきっかけとなったのが20代中旬ぐらいになります。突如、高級時計の興味が沸いてきます。仕事で自衛隊という職業柄、体を鍛えているだけで、ファッションとかには全く興味がなかったのですが、やっぱりカッコよく見られたいというようなこともありまして当時色んなファッション雑誌を見ていました。
その中で興味をもったのは体が大きい外国人が白ティー着て黒パン履いて後は高級時計でバシッと決める、そのようなファッション誌でした。それを見てこれならそんなにお金もかからなくてTシャツ着て後、体鍛えて高級時計をばしっと。1個持っておけば、もうそれで全てが収まるのではないかと思いました。そういうところから、少しずつ時計に興味が沸いてきました。高級時計さえあればモテるという考えもありました。
また、そのぐらいのタイミングに自衛隊の教官になり一般人の方がこの自衛隊に入るという中で、それを教える立場になりました。ここで人前に立つようになった事や、カッコつけたかったという事もあり時計に興味を持つ要因となりました。そんな中、20代中旬に、ここで高級時計を1本買うというのは、めちゃめちゃいいタイミングではないのかと思い高級時計を探し始めました。とにかく色んな時計を探しました。
初めての高級時計
当時は関東に住んでおり、多くのデパートの時計フロアに行って数々の時計を見ました。そんな中、緑（ROLEX）の時計も結構見たのですが当時はおじさんのイメージがありました。単純に知らなかったというのもあり、 格好良かったのですが購入までは至りませんでした。当時はどちらかというと、分厚くて遠くから見ても高級時計だと1発で分かるような時計を探していました。
また、文字盤とかベゼルとか、とにかく複雑でそういう所を見た目でアピール出来るような時計を探していたのを覚えております。そんな中で刺さったのがタグホイヤーのカレラです。当時の60万という価格で、時計に出すにしてはもう本当に衝撃的な価格でしたがほぼほぼ購入に向けて気持ちが固まっていました。高級時計に全く興味のない友人に、俺はこの時計が欲しいのだと、見せたりしていました。その彼、実は私が話したその後すぐに同じモデルを買っていました。少し悲しかったですね。しかしながら私はその時計を買うというのを決意しましたのでお金を貯める事に集中しました。
そしてその後、人生初の高級機械式時計、タグホイヤーカレラを購入しました。並行店の方が価格的には安かったのですが、やはり1本目は正規店、しかも良い店舗で購入したいというのもあり、東京の表参道にいき購入しにいきました。表参道の店舗に20代前半に入った時は全く相手にされてないような感じがありましたが、その時は満を持して全て段取りを整え、行くぞということで、表参道のタグホイヤーにいき購入しました。この時の興奮は今でも忘れられません。
ギラギラした腕時計、そしてこれだと決めた腕時計だったので、もう手元でキラっと光って、そしてそれを付けて帰って、ちょっと怖い気もあったんですけれども、本当に高揚する感じを今でも覚えております。もちろん仕事でもたくさん着けました。人前に立って話をしたりする教官になりまして、必然的に腕元は見られる訳で学生達には何ですか？その時計は？とイジられたりして嬉しかった事を覚えています。これは、本当に買って良かったな、と思いました。
ただ、当初の目的であった女性にモテるか問題になるのですが、これに関しては全くモテませんでした。時計は複数持っておりまして、主にランニング系のスポーツ用の腕時計やアップルウォッチ等も併用してよく着けていたのですが、夜の店とかに行くと、高級時計を一回もいじってもらえず、アップルウォッチは話題にしてくれました。
しかし買ったことを後悔することはなく、女性には全くモテなかったですが自分の気持ちが上がる事が私にとって一番良かった事ではないかと思います。教官時代、制服に着替えて最後に高級時計を着けて、さあ行くぞ、仕事をするんだと気分を上げておりました。また遊びに行く時とかも、色んな服装とか髪型とか全部整えて最後に高級時計をつける。
これが、本当にたまらない瞬間でありました。最後に時計で気合いを入れるという行為が人生で欠かせないものに自然となりました。そこから、ずっと使い続け徐々に傷が付いていきましたが、傷なんて全く気にしませんでした。デカ厚で、超目立つような時計を選んだことで、色んな人から、いい時計つけているね、とも言われましたが、むしろアピールし過ぎじゃないか、みたいなこともよく言われました。しかし、それが目的だったので、最高でした。
もう一生、この60万円の時計を使えるなら、もうこれでいいのだというふうに思っていましたが色んなところに行くと、ちょっとずつ高級時計を見るようになってきました。そんな中で結構時間はたつのですが、コロナがやってきましたで、色んなメディア等で高級時計の資産価値について取り上げておりました。
そのタイミングで、そろそろ新しい時計が1本欲しいなと思いました。貯金も溜まってきたし、何かいい時計がもう1本あってもいいのじゃないかなという風に思い始めました。そこから今に繋がっていくのですが、これが時計沼でしょうか。深さを感じます。
時計という素晴らしい沼
最初に述べたように、はじめて高級時計をコレクションにする人を見たときこれは金が掛かるものだなという風に思ったのですが、決して全てが無駄遣い使いになるものではないと思うようになりました。
この60万円で買った時計においても、価値が0になるってことは基本的にないような気がしました。もし何か不測の事態が起きたら、自分を守ってくれるものにもなります。お金のかかるコレクションアイテムだと思っていましたが、色んな高級時計を知ることによって状況が変わっていったことを覚えております。そして今に至りますが自分でも信じられないくらいの高級時計の数々が今手元にあります。本当に気持ちが高揚します。
しかも現在一部高級時計は、なかなか購入する事が難しく何回も正規店に通ってから購入するという流れになっております。しかし、その時間が長ければ長いほど、私の高級時計に対する愛着がメチャメチャ高まり、そしてそれを手にした今、もう最高すぎてテンションが最高潮になっております。今考えてみたら沼にはまってしまい、この沼からは抜けられないのだろうなと、今更ですが思っています。時計を知れば知るほど歴史がとても深いですよね。やはりそういうものに惹かれるのではないかと思います。この時計は、どんな歴史を刻んで今この形になっているのか。
後は歴史の偉人との繋がり、どのような用途で開発されたのかとか。知れば知るほど、今は深すぎる沼にどんどんとはまっている状況です。もう時計中心の人生になっている感じなのですが、元々軍人であったということからミリタリーウォッチにも最近はとてもはまっております。もし私が今、自衛隊に戻るのであれば機械式の旧軍人たちが使っていたような腕時計を買って、それを仕事でも着けたいなと思います。そのぐらい今ミリタリーウォッチにはまっております。現在についてはこの時計を見せながら動画を作ったりこれを着けて旅をしたり、色んなことをやってるんですけれども、もっと深く時計の事を知りたい気持ちが今たくさん沸き上がっています。
例えば、分解して整備してみたり、ただ着けるだけじゃなく、もっと深く腕時計を見れていけたらなというふうに思っております。高級時計なんてめちゃめちゃお金のかかる趣味で、これを趣味にしたら本当にきついんだろうなと思ったのですけれども趣味にすることによって、出会いというのがめちゃめちゃ広がっていきます。
しかも、普段出会えないようなレベルの方々も多くいらっしゃいます。高級時計を着けられているっていうのは勿論、富裕層の方が多かったりします。それらの方は本当にいいものを見極めることができる人が多いですよね。最近では時間を知るのなんてスマホでいいや、クオーツでいいやとか、これに60万出す意味が分からないというような話も結構聞くのですが、でも知れば知るほど、やはりこの高級機械式腕時計というものは価値が高いものなのだなと感じます。
YouTubeとムケオ
私はYOUTUBEというプラットフォームで配信していることによって、たくさんの腕時計好きの方と出会うことができます。人との出会いというのは、ものすごく大きいです。ここで出会える方々のハイレベルさ、本当に異次元だと思っております。
YOUTUBEで今出会っている人達のこのレベルが違いすぎます。そして、この雑誌を読んでいただいている皆さんもそうですけれども、とんでもなくすごい方々がいらっしゃいます。今後は世界を股にかける有名人とかもこの雑誌を通じて出会っていくと思います。それだけやはり価値が高い高級時計というのは素晴らしいものだと思います。この最高の時を刻む道具に私は100万、そして200万、人生を稼いできたお金をつぎ込んできました。若い頃は考えられなかったです。今後はもっと趣味を広げていきたいと思っています。
今後はスイスに行きどのような感じで高級時計が作られているのかとか、色んなことを勉強して、そしてそれをシェアしていきたいなと思います。今回は、私の腕時計との出会い、これについて話させていただきました。最後まで見ていただき、ありがとうございました。
ムケオRoleX-マラソン(腕時計MKO）
1989年長崎出身。元航空自衛隊弾道ミサイル対処要員。2020年コロナ禍で腕時計YouTube【ムケオRoleX-マラソン(腕時計MKO)】を開設、全てを捨てて高級腕時計に人生全振り、高級腕時計による高揚を共有、この深すぎる腕時計の沼を冒険中。
Youtube公式サイト：ムケオRoleX-マラソン(腕時計MKO）
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